英語の勉強　社会人になってからの効果的な学習法は

海外旅行で困らない程度の英語を身につけたい方でも、中学校程度の英語は理解しておきたいものです。基本は、単語と文法です。最悪、文章が口から出てこなくても、単語さえ知っていれば意思疎通できる場合があります。

最低限の単語と文法をマスターしたら、おすすめはディクテーションです。ディクテーションは、20秒から30秒程度の英文を聞いて、その英文を書き取るという勉強法です。

リスニングの練習になると同時に、文章の意味が通じるように書き取るため、ライティングやスピーキングの練習にもなります。

海外のブログや雑誌を読みたいという方は、「多読」や「スラッシュリーディング」という勉強法がふさわしいかもしれません。自分の英語より少しだけ高いレベルの英文をたくさん読み続けるという学習法です。

スラッシュリーディングは、文章のコンマがある位置など、固まりごとに理解して読み進みます。いずれも、わからない単語があっても立ちどまらないことが大切です。

読み進むうちに、わからない単語の意味が推測できるようになります。こうして文章全体の意味を把握しようという学習法です。

ビジネス英語を身につけたい方は、語彙をさらに増やす必要があります。ビジネスシーンでは単語とジェスチャーだけというわけにはいきません。

ビジネスといっても幅広いため、自分が関わっている分野の専門用語を覚えることも重要です。そのためには業界紙や雑誌、英字新聞などを活用するといいでしょう。

辞書を引きながら日本語から英語に必死に訳すより、現地メディアを通じてネイティブの表現を盗むほうが早いためです。

ビジネスシーンでは、メールや電話の機会が増えることも予想されます。メールの書き方や電話での対応方法などもおさえておきましょう。

英会話スクールに通うかどうかが、まずは大きな選択となるでしょう。通うメリットは、各スクールにはシラバスがあり、ある程度おまかせで学べることです。

勉強の方向性や自分の弱点などは、講師とのやりとりのなかでアドバイスをもらえるでしょう。講師がネイティブなら、必然と英語を使う機会も増えます。

デメリットは高い授業料です。忙しい社会人にとって、特定の日時にスクールに出向かなければいけないのもデメリットといえます。スクールや講師によってレッスンの質にばらつきがあるのも心配な点です。

独学はお金がかからず、自分の好きな時間に好きなペースで学べるのがメリットといえます。ただ、ネイティブなどを相手に英語を使う機会がないのはデメリットです。また、自分の課題を自分自身で把握できるかなど、難しい面もあります。

英会話スクールに通うにしても独学にしても、社会人の場合、スキマ時間を有効に使って勉強する必要があります。目的に応じて、移動中の電車のなかで単語帳を開いたり、ディクテーションに取り組んだりなどです。

英字新聞や英語のブログを読むのもいいでしょう。英語が一定のレベルに達したら、英語のシャワーを浴びるように英語を耳から大量に入れることも有効だとされています。英語の上達は、スキマ時間の使い方にかかっているかもしれません。