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「その他」や「~ など」「備考」は英語でどう言う?

「その他」や「~ など」「備考」は英語でどう言う?

日本語では「その他に…」「…など」といった表現をしばしば使います。ひとつひとつ列挙する必要がなく、とても便利な表現です。

英語に同じような表現があるのだろうかと疑問に感じている人も多いのではないでしょうか。「…など」という言い方がわかれば、英語の表現の幅がぐっと広がるでしょう。ここでは、「その他」「など」「備考」といった便利な表現をご紹介します。

1、「その他」や「~など」が主語の場合

英語では「その他」「など」が、主語として使われる場合とそうでない場合で表現が異なります。まずは主語として使われる場合の表現をご紹介します。

1-1、otherを使う方法

「その他」や「など」にもっとも近いのはotherを使う表現でしょう。英語では文脈によって、otherが単数形になったり複数形になったりします。例文をみてみます。

Japan and other countries are combatting coronavirus infections.
(日本などは新型コロナウイルスの感染拡大防止に取り組んでいる)

and other+名詞の複数形で「など」の意味になります。ここにくる名詞は、「など」によって省略されたものです。「日本など」という場合、ほかの国の名前を省略しています。なので、ここではand otherのあとに続くのは「国」の複数形になります。同じような例文をもうひとつご紹介します。

Hiroshi and other classmates are not going.(ヒロシなどは行かない)
Hiroshi and other players are not going.(ヒロシなどは行かない)

2つとも日本語の意味は「ヒロシなどは行かない」です。「など」で省略された人たちが異なります。上の文章の「など」は、ヒロシのクラスメートの意味です。下の文章では、ヒロシが所属しているチームの選手たちを指して「など」といっています。

このように英語で「など」という際は、「ヒロシ(やクラスメート)など」「ヒロシ(や選手)など」のように、どのような人たちを省略して「など」と言っているかを表現するのが一般的です。

ただ、こうした名詞を省いて「and others」と置き換える方法もあります。このほうが短くて簡単そうにみえますが、この場合、条件があります。それは、会話の相手が「など」で省略されたものが何なのかわかる場合のみ使えるということです。以下の例文で考えます。

Hiroshi and others are not going.(ヒロシなどは行かない)

この文章だけでは、「など」で省かれたものが、クラスメートなのか選手なのかわかりません。話し相手が、どの人たちを指してand othersといっているのか、わかるときのみ使い
ます。

1-2、otherとanotherの違いは?

otherと似ている単語にanotherがあります。anotherも「など」という意味があるのでしょうか。こたえはNoです。otherとanotherは意味も使い方もまったく違うからです。otherが「その他の」という意味に対して、anotherは「もうひとつ別の」という意味になります。

たとえば、日本とイギリス、アメリカ、中国の4か国について話をしているとします。Japan and other countries といった場合は「日本など」という意味になり、other countriesは日本以外の3か国すべてを指します。ここでanother countryというと、ニュアンスとしては「もうひとつ別の国」、つまりこの4か国以外の別の国を指している印象です。anotherに続くことばは常に単数形になります。

ちなみに、the other countries とtheをつけると、日本以外の3か国のうち、特定した2か国を指している意味になります。theは不特定多数のなかから一部を特定したものにつけることばだからです。もしthe other countryと単数なら、日本以外の3か国のうちどこかの1か国を特定して指しています。otherにtheをつけてしまうと、不特定多数を指す「など」という意味にはならないので注意が必要です。

1-3、restを使う方法

restは「その他」というニュアンスです。使い方は「The rest of+名詞の複数形」で、「その他の…は」という意味になります。例文を見てみましょう。

Hiroshi is still on the field. The rest of the players are already gone.
(ヒロシはまだグランドにいる。その他の選手はもう帰ってしまった)

このthe rest ofという表現は、主語以外の場合も使えます。

I want these books. I don’t need the rest of the books.(これらの本がほしい。その他の本はいらない) 

2、その他」や「~など」が主語以外の場合

「その他」や「など」が主語以外で使われるときもあります。文頭で「その他には…」という場合や、文の最後で「…などです」という場合です。このように主語でない場合には、これまでとは違う表現があります。

2-1、「その他には…」と文頭で使う場合

副詞として「その他には」という際は、in additionやbesidesというフレーズを使います。
使い方は基本的に文頭に置くだけなので難しくはありません。それぞれ使い方が若干異なりますので、例文でみてみましょう。

In addition, we need ketchup and mayonnaise.
(その他に、ケチャップとマヨネーズが必要だ)

「その他に」という場合、もともとなにかがあり、それに加えてという意味です。「…に加えて」「…の他に」というときは、次のように表現します。

In addition to salt and pepper, we need ketchup and mayonnaise.
(塩とこしょうのほかに、ケチャップとマヨネーズが必要だ)

このようにin additionは、「そのほかに」と独立したフレーズとして使えますし、in addition toで「…の他に」という意味でも使えます。besidesはin addition toと同じ使い方と覚えましょう。

Besides salt and pepper, we need ketchup and mayonnaise.
(塩とこしょうのほかに、ケチャップとマヨネーズが必要だ)

2-2、複数のことばを列挙して「~などなど」という場合

複数の名詞などをあげたあとに「…などなど」という場合は、etc.、and so on、and so forthといった表現が使われます。それぞれ意味はほぼ同じです。ことばを羅列したあとに付け加えるだけで、「…などなど」という意味になります。以下の例文のetc.の部分を and so onや and so forthに変えることも可能です。

He plays all kinds of sports, baseball, football, basketball, etc.
(彼はいろんなスポーツができる。野球、フットボール、バスケットボールなどなど)

「その他」や「など」に似た意味で、「備考」ということばもあります。文章などで使われる表現です。「備考」は英語でremarkかnoteとなります。remark:やnote:のようにコロンをつけて、そのあとに内容を書くのが一般的です。

まとめ

「そのほか」や「など」は、列挙することばを省略できるため、とても便利な表現です。英語では、文脈によって表現はやや異なります。

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