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あなたのリスニング力がグンとアップ! 伝わる英語を話すうえで重要な英語のリズムとは?

あなたのリスニング力がグンとアップ! 伝わる英語を話すうえで重要な英語のリズムとは?

「英語のリスニングが苦手」

「単語の発音は出来るようになったけど、文で話すとスムーズに英語が話せない」

そんな人はいませんか?英語を英語らしく話すには発音ばかりフォーカスされがちですが、実は英語特有のリズムを知ることが非常に大切になります。

英語のリズムを身につけるだけで英語らしく話せるようになり、リスニングもグンと楽になりますよ。

英語のリズムにはルールがある!

日本語に比べると英語は歌のように流れるように話されていますよね。強く発音するべきところは強く、弱く言うべきところは弱く話されることで英語独特のリズムが生まれます。これらの英語のリズムには一定のルールがあります。

機能語は弱く短く読む

日本語は文中で話される音の長さがすべて一定で、どの音も平等の強さで話されます。対して英語は文の中で意味の内容が多く含まれている語を強く長く発音し、意味が軽い語を弱く短く発音することで独特のリズムを作っています。

意味の内容が多く含まれている語を内容語と言います。内容語は動詞・名詞・形容詞など、なくなってしまうと全く話がわからなくなるような単語のことです。ドラマだったら主役級のポジションですね。

対して意味が軽い語のことを機能語と言います。機能語は冠詞・前置詞・人称代名詞・助動詞・接続詞などがそれにあたります。なくなっても話の内容は通じます。
ドラマだったらわき役のポジションです。ないと物足りませんが、主役ほどの存在感はありません。

主役級の内容語は強く長く発音して存在感を十分にアピールします。対してわき役の機能語は弱く短く発音して主役を光らせるのに尽力します。この弱く短く発音される単語を知ることで、ネイティブの発音が聞き取れるようになっていきます。

普段は見過ごされがちなわき役ですが、わき役の機能語がいるからこそ英語は抑揚のあるリズムが生まれるのです。もし、どの単語も強くはっきり話す内容語ばかりだと、文がぶつ切りのようになってしまい英語特有のなめらかさが生まれません。

あなたが英語を話すときにスムーズに話せないと感じている場合、機能語も強くはっきり発音している可能性があります。存在感が薄い機能語ですが、英語のリズムを作る上では非常に重要なポジションです。英語を話すときには機能語を弱く短く発音することを意識してみましょう。

機能語には弱形と強形がある

本来は弱く短く発音されるはずの機能語が強く発音されることがあります。これは話し手が強調したいと思う時です。ドラマでもストーリーによってわき役にスポットが当たるような回がありますよね。

話の内容によって強くも弱くもなる機能語は、英語らしいリズムを作るポイントです。Heは「ヒィ」と発音しますが、弱形になるとhの音が消えて「イ」のような音になります。

以下の表が機能語の弱形と強形の発音になります。強形の読み方は理解されている人がほとんどだと思いますので、特に弱形に注目しましょう。

強形弱形
You/juː//jʊ/
「ユ」・「ヤ」
Your/jɔː//jɚ/
「ヤー」
He/híː//i/
「イ」
Him/hím//ɪm/
「イム」
His/híz//ɪz/「イズ」
She/ʃíː//ʃi/
「シ」
Her/hˈəː//ɚ/
「ァー」
Of/άv//ˈʌv/ 、/v/、/ə/
「ァヴ」/「ヴ」/「ア」
For/fə//fɚ/
「ファ」
At/ˈæt//ət/
「ァト」
To/túː/tʊ/、/tə/、/tu/
「タ」
from/frάm//frəm/
「フム」


例えばこのように話されることがあります。太字が弱形に変化した部分です。

I come from Tokyo
アイカムフロムトウキョウ➡アイカムフムトウキョウ

Please call him
プリーズコールヒム➡プリーズコーリム

You should go to the station
ユーシュドゴートゥーザステーション➡ユシュッゴウタザステーション

前置詞や人称代名詞まで強くはっきり話してしまうと、はやくスムーズに英語が話せなくなります。ネイティブは機能語を短く弱く発音することで省エネをしてよりスムーズに話せるようにしているんですね。

RABBIT(うさぎ)は2つ?!英語のリズムに超重要なシラブルとは?

あなたはシラブルを知っていますか?シラブル(音節)とは1拍で発音する音の単位のことです。日本ではあまりなじみがないシラブルですが、英語圏では子供のころにこのシラブルを学びます。

例えば英語圏の子供に「rabbitにはシラブルがいくつある?」と聞けば、誰でも「2つ(rab・bit)」と答えられます。日本語で「『ありがとう』は何文字?」と聞いているような感じです。そのくらい通じる英語を話すにはシラブルを学ぶことは重要であるとされています。

見過ごされがちなシラブルですが辞書にも掲載されています。例えばdictionary という単語は辞書にこのようにあります。

dictionaryの辞書の意味

dic・tion・ar・y

すなわち、これは4シラブルという意味になります。これがdicti・onaryやdi・ctiona・ryといったように、間違ったところで区切られたらスペルがあっていたとしても理解がされなくなります。

以下の単語はいくつのシラブルで構成されているかわかりますか?

Dog(犬)
Apple(りんご)
Ladybug(テントウムシ)
Salamander(サンショウウオ)

子供用のシラブルの動画で確認してみましょう。



答えは以下の通りです。

dog(犬)1シラブル

dog

apple(りんご)2シラブル

apple

ladybug(テントウムシ)3シラブル

ladybug

salamander(サンショウウオ)4シラブル

salamander

何と発音したらよいかわからない単語に出会ったらシラブルも確認してみしょう。シラブルが理解できると音のつながりが理解できるようになり、リスニング力も上がっていきます。

ネイティブがあなたの英語を理解しない理由とは?

カナダの英語講師のジュディ・トンプドンさんがプレゼンテーションをした『ネイティブが君の英語を理解しない理由』という動画があります。



この動画の中にレストランで2歳の娘さんが「バスゲッティ―(basghetti)をください」と言ったら、3歳のお姉さんが「スパスゲッティ(spasghetti)だよ」と注意したという話があります。

姉妹は間違ったスペルを発したにも関わらず、店員さんは理解して娘さんのもとには無事にスパゲティが届きました。

バスゲッティ―(bas-GHE-tti) でも、スパスゲッティ(spas-GHE-tti)でも、スパゲッティー(spa-GHE-tti)でも、ネイティブスピーカーにとってはそこまで違いはないのです。スペルが多少間違っていたとしても、真ん中の音節(ゲッの部分)を強く長く発音すれさえいれば通じるのです。

以下のことからもわかるように、通じる英語を話すためには、音の区切る位置や強弱、長さを正確に発音することが重要になります。

柔らかい英語はNG!英語と日本語の違いとは?

英語らしいリズムを身につけるには日本語の特徴を知ることも大切です。ジェイ・リース著の『英語 唯一のルール』によると、日本語はとても柔らかい言語なのだそうです。

対して英語は、より強弱がはっきりしていてダイナミックに話される言語です。

英語が「うるさい」言語だ、とまでは言わないが、日本語と比べたとき、英語の方が明らかにオープンで、自信に満ちた口調と使用し、積極的である。なので、日本語を話すときと同じ音量でアメリカ英語を話すのは英語の使い方に反するのだ。
ジェイ・リース著『英語 唯一のルール』よりp604

またこのようなことも言っています。

英語を柔らかく話すと相手にネガティブな印象を与えてしまうこともある。良くも悪くも、もの柔らかな英語を話す人は臆病者、自分に自信がない、引っ込み思案などのレッテルを貼られてしまうことがある。
同著P614

日本語では柔らかく話すと優しい、協調性があるという良い印象を持たれやすいです。しかし、同じ感覚で英語を柔らかく話してしまうとネガティブな印象を与えかねないのだそうです。

英語を話す際は日本語で話すよりも強弱を意識して、堂々と自信を持って声を出すことを意識しましょう。

目指せネイティブ!英語のリズムの身につけ方

リズムを掴むにはシャドーイングがオススメ!

「英語のリズムを身につけることが大切なのはわかるけど、どのようにリズムを学んで良いかわからない」こう思う人もいるかと思います。英語のリズムを掴むためにはネイティブスピーカーの発音をシャドーイングしてみましょう。

初心者でも出来る!シャドーイングの方法

教材を選ぶ

シャドーイングには教材選びが重要です。教材は自分のレベルよりもやや下のものを選びましょう。

内容理解

文法や単語、構文などを確認してわからないところがない状態にしておきます。

チャンクリーディング

まとまりごとにチャンクリーディングをしていきます。チャンクリーディングとはまとまりごとに上から区切って読んでいく方法です。例えば

It’s nice that we provide free passes to the nearest parking garage.
(最寄りの駐車場の無料駐車証を支給するのは良いことです)

という英文は、それはいいです/我々が提供する/無料のパス/最寄りの駐車場のといったように、後戻りをせずに上から語順通りに訳していきます。

音読

英文をみながら音声を聞かないで音読していきます。英文を読み、瞬時に日本語のイメージがつかめるようにしましょう。

オーバーラッピング

英文を見ながら音声と同時に話して発音や音声変化を確認していきます。atやtheなどの機能語には印をつけておいて機能語の弱形がどのように話されているかに注目してみてください。

プロソディ・シャドーイング

意味を考えずに音だけに集中してシャドーイングを行っていきます。プロソディとは言語特有のリズムやイントネーションなどをまとめた音の流れのことです。英語独特のリズムに注目してそっくり真似をするつもりでシャドーイングをしていきましょう。

コンテンツ・シャドーイング

プロソディ・シャドーイングに慣れてきたら、意味を理解しながら行うコンテンツ・シャドーイングを行っていきましょう。英文を発しながらその意味も完璧に理解が出来ていれば、その音声のスピードで情報処理がされていることになります。

最初は難しくても何度も同じ教材でシャドーイングをしていくことで次第にスムーズにシャドーイングが出来るようになっていきます。

シャドーイングにオススメの教材

シャドーイングには「4週間集中ジム 英語リスニング」こちらの教材がオススメです。

実際の場面に近い、臨場感のある音声でリスニング力が楽しく身につきます。紛らわしい音声の聞き分け練習など発音の勉強もでき、少しスピードを落とした音声が収録されているのでシャドーイングの練習にも最適です。

シャドーイングのポイントは同じ教材を何度も使って練習することです。何度も話すことで英語らしいリズムが自然に身についていきます。ぜひスムーズに話せるようになるまで何度もシャドーイングにチャレンジしてみましょう。

CD2枚付 改訂新版 英語リスニング 初級1 海外旅行編 (4週間集中ジム)

CD2枚付 改訂新版 英語リスニング 初級2 短期留学編 (4週間集中ジム)

おわりに

英語のリズムを身につけるには、英語特有の音の流れをしっかり理解することが大切です。柔らかくてどの言葉も一定に話す日本語に比べて、音の強弱が激しい英語のリズムを身につけることは難しく感じるかもしれません。

特に英語を大人になってから身につけようとする人は、日本語で話すときの癖が抜けずに英語のリズムを身につけるのに苦労することが多いです。そんな時はマンツーマンのコーチング英語学習サービス、テーラーイングリッシュがオススメです。

英語の発音やリズムを身につけるには第三者に指導してもらうのが上達の近道になります。テーラーイングリッシュでは質の高いマンツーマンのオンライン英語レッスンだけではなく、個別学習プログラムの設計、メンタリング、日々の学習管理がすべて自宅で受講できます。

最短2か月から学べるサービスをご提供中です。ぜひ、無料のカウンセリングも行っていますので、お気軽にお問合せください。

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