Blog

ブログ

留学生でもイギリスの医療は無料?

イギリスでは留学生もNHS(国民保健サービス)を利用できるのでしょうか?もし利用可能の場合には何かしらの費用がかかるのでしょうか?それともイギリス国民と同様に無料でしょうか?

ここではイギリスへの留学を考えている方のために説明します。

イギリスの医療制度

イギリスの医療制度はNHS(国民保健サービス)と呼ばれ、一般医療と精神医療の両方で国民に対して無料でサービスを提供しています。

但し、稀ですが、中にはNHSでは対象になっていない検査や治療もあり、それらを必要とする場合には費用がかかったり、対応できない場合もあります。

また、処方箋薬については有料です。

外国人留学生はNHSを利用できる?

イギリスに留学しているフルタイムの留学生にはNHSサービスを利用する資格があります。留学生としてNHSを利用するには、2025年は滞在予定期間1年あたり1,035ポンドのIHS(Immigration Health Surcharge)を支払う必要があります。

この費用は学生ビザ申請の一部として支払わなければならず、たとえ到着後に民間の医療保険に加入することを選択したとしても、回避することはできません。

無料で受けられるNHSサービスの種類 

  • A&E(事故と救急)サービス 
  • NHS病院での治療
  • GP(一般開業医)サービス
  • 性病、家族計画、避妊サービス
  • 特定の感染症の診断と治療
  • DV(家庭内暴力)または性的暴力による症状の治療 
  • 一部の緩和ケアサービス
  • 精神科治療または裁判所から命じられた治療
  • Covid-19の検査と治療、およびCovid-19に対する予防接種。

処方薬

医師から薬を処方された場合、その薬を自宅近くの薬局に送ってもらうことができます。

その処方箋にかかる費用は英国のどこでNHSに登録されているかによって異なります。

イングランド

以下の方は無料で処方薬をもらえます。

  • 19歳未満でフルタイムの教育を受けている
  • 60歳以上
  • 妊娠中

上記以外の方は処方箋は1点につき9.90ポンド支払う必要があります。処方箋料は薬局で薬を受け取る際に支払います。

スコットランド、ウェールズ、北アイルランド

ほとんどの場合処方箋は無料です。

IHSのポイント

2025年現在、IHSの料金はほとんどのビザ申請者に対し、年間£1,035となっています。しかし、学生、YMSビザ申請者、18歳未満の個人については年間£776の割引料金が適用されます。

標準料金

ほとんどのビザ申請者は年間1,035ポンド支払います。

割引料金

学生、YMS(ユース・モビリティ・スキーム)申請者、18歳未満の子供は年間776ポンド支払います。

計算方法

IHSはビザの滞在期間に基づいて計算されます。

支払い

ビザの申請時にIHS料金を支払います。

NHSへの登録

既に学生ビザの一部としてIHS料金を支払っているはずです。

イギリスに到着したらNHSサービスを利用する前に、まずは最寄りの医院または医療センターで一般開業医(GP)に登録しましょう。GPに登録するとNHS番号が発行されます。

イギリスに到着し、友人もできると楽しいことについ夢中になってしまうでしょう。日本ではできなかった観光や活動もあるでしょうし、イギリスではサッカーなどのスポーツ観戦も盛り上がります。友人とスポーツベット MLB、テニス、ラグビーなどを楽しむかもしれません。

しかし、このような活動中にも何が起こるかわかりません。NHSの登録だけは怪我や病気になるまで待たずに、さっさと済ませておきましょう。

登録に必要なもの

GPに登録するには以下の書類を持って、診察時間内に最寄りの医院、診療所、メディカルセンターに行きます。 

  • 大学への入学を証明する大学からの手紙
  • パスポート
  • その他の出入国書類またはビザ書類

ほとんどの大学では、登録できる提携医 療センターがあります。またその地域のどの開業医が新患を受け入れて いるかも把握していることが多く、診療時間なども教えてくれます。

こういった情報は新入生やオリエンテー ション・ウィーク中に説明されますので、しっかりと説明を聞いておきましょう。

歯科と眼科での治療は無料治療に含まれる?

歯科

NHSではいくつかの歯科サービスを利用することが可能です。

但し、一般的には待ち時間が長く、また多くの歯科診療所はNHS患者を受け入れていないのが現状です。

歯科医院がNHS患者を受け入れている場合でも、治療や処置によっては料金を支払わなければならないことがあります。

スムーズに歯科治療を受けたいのであれば、民間サービスを全額自己負担で利用するか、留学生でも加入可能な歯科保険に加入するという方法を検討した方がよいでしょう。

眼科

眼科はGPとは別に眼鏡店などで診てもらいます。通常Specsaversのような大通りの眼鏡店やBootsのような薬局内にあります。

イングランドのNHSでは、視力検査に約20~25ポンドを支払います。しかしスコットランドでは視力検査は無料になっています。

眼鏡やコンタクトレンズが必要な場合は、眼鏡店で処方箋をもらい、全額自己負担になります。但し、18歳未満の子供は種類にもよりますが、眼鏡のフレームは無料になります。

まとめ

ここではイギリスの医療制度と留学生が利用する場合についてその詳細を詳しく説明してきました。現在はビザ申請の時点で既にIHS料金を支払うため、到着してからはGPへの登録をすれば安心です。まずは登録を済ませましょう。

記事一覧に戻る

0