和製英語でしばしば使われることばのひとつに「コンテンツ」があります。「内容」や「中身」といった意味です。「内容物」という意味で使われることもあります。
「コンテンツ」を英語で何といえばよいのか疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。英語にcontentという単語がありますが、同じ意味で使ってよいのか、contentsと複数形にしてつかえばよいのか、わかりづらい部分もあります。
ここでは、日本語の「コンテンツ」をどのように表現すればよいのか詳しくご紹介します。
英語で「コンテンツ」はcontent? contents?

結論からいうと、contentとcontentsどちらも日本語の「コンテンツ」に近い意味があります。しかし、ニュアンスがまったく異なります。それぞれどんなニュアンスになるのか、違いをみてみます。
contentの意味は?
英語でquality contentという表現があります。「質の高い内容」という意味です。この場合、「内容」をひとつの大きなまとまりとして扱っています。「中身」ではありません。
the content of his speechといった場合、「彼の話の要旨、ポイント」といった意味です。「中身」を指しているわけではありません。
「中身」というと、一般的には複数のさまざまなテーマを含んでいるため、単数形はそぐわないからです。contentは全体をひとつの「内容」としてとらえるときに使います。
contentsの意味は?
わかりやすい例が「目次」という英語です。table of contentsといいます。目次は本などの内容を指しますが、複数のチャプターで構成されるのが一般的です。
複数のチャプターやテーマが含まれているものが「中身」にあたります。そのため日本語の「中身」の意味で使われるのは、単数形のcontentではなく、複数形のcontentsなのです。
「コンテンツ」を意味する英語はほかにもある?

「内容」という場合
I don’t quite understand the essence of his speech.(彼の演説の要点がよく理解できなかった)などです。
substanceも「内容」や「要旨」という意味があります。What’s the substance of his speech?といった使い方です。essenceもsubstanceも「内容」「中身」という意味でよく使われます。
「中身」という場合
大きめの荷物の中身を指す場合には、shipmentsやfreightが使われることがあります。shipmentは数えられる名詞として複数形で、freightは数えられない名詞として単数形で使われます。
料理の具材のコンテンツを指す場合には、ingredientsという単語が最適です。食品添加物などの「成分」「合成分」という意味もあります。
まとめ

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